今回ご紹介する本がこちら⇩
『独学大全』
- 著者:読書猿
- 発行:ダイヤモンド社 2020年9月28日 初版発行
- ページ数:752ページ
- 定価:(本体2800円+税)
- 難易度:★★★★☆(読めるがとにかく分厚い)
この本を知ったのは行きつけの本屋さんでした。
「なんだこの分厚い本は!こんな本を買う人いるの?」
それが初めて見かけたときの印象。しかし、よく見てみると独学の本でした。
「めっちゃ興味あるけど読むの大変そう、、、これ読むヒマあるなら勉強したほうがいいんじゃないか?」
そんな感じでかなりのインパクトでしたが、あまりの重量感に尻込みしてしまい、まずはその場をスルーさせていただきました。(笑)
しかし2回目に通りかかったとき、この本がどれだけ有益な本なのだろうか?ということが気になってしょうがなくなり、、、
そのうち「この本の書評記事を書きたい!」という気持ちが湧いてきたこともあり、とうとう勇気を振り絞って購入!
そんなワケで、この超大型(巨人かよ⁉︎)に立ち向かい約2週間ほどかかりましたが、なんとか撃破できました!
- どんなジャンルの勉強に対応した本なのか?
- どんな独学の方法が書かれているのか?
- なぜこんなに分厚いのか?
- 買う価値はあるのか?
こんな疑問に応えていきます!
こんな方にオススメの本
- 受験や資格取得にむけての独学方法が知りたい!
- 独学を挫折しない方法が知りたい!
- 絶対に学ぶこと諦めたくない!
- 何をどう学べば良いかわからない!
『独学大全』てどんな本?書評
この本てさ、値段もページ数もビジネス書約3冊分だけど、それだけの価値はあるの?
私には十分に価値のある本でした!なので、これからその理由をお伝えしていきます!
独学大全を簡単に図解するとこんな感じ⇩
結論として”どんな本なのか?”をまとめると次の通り
- あらゆるジャンルの勉強に対応した本
- 独学の技法55種が書かれている
- 基本的には独学の百科事典である
- 独学者を挫折から救ってくれる
- 独学で専門家レベルも目指せる
- 読書通にもオススメできる
あらゆるジャンルの勉強に有効な本
この本は、確かにあまり賢くなく、すぐに飽きるし、あきらめてまう人たちのために書かれた。~繰り返し挫折し、しかしあきらめきれず、また学ぶことを再開したような、独学の凡人であるあなたの役にたつだろう。P32より引用
- 学校や塾や予備校に頼らない自主学習
- 所属機関を持たない独立研究者の在野研究
- 社会人の学び直しなど
上記のとおり、独学初心者から長年取り組んでいる人まで、どの段階で何を目指す独学者にも役立つことを目指して書かれています。
独学の技法55種が書かれている
ここでは、この本の内容と構成をザッと説明していきます。
そのために、目次を簡単に要約しました!
技法は重要度の高い順から書かれています。
学び続けるか否か>何を学ぶか>どのように学ぶか
ちなみに青い線で囲って書いてあるのが私なりの要約です。
まとめると次の通り⇩で、こんな感じのことが書かれているんだな、と把握できるかと思います。
まとめ
- モチベーション維持・向上
- 時間術
- 習慣化テクニック
- 行動分析学を利用し環境を整える
- 知りたい事を認識し探索する
- 情報収集法
- 読書術
- 記憶術
- 「わからない」の克服法
- 独学改善ノート
- 独学のショートストーリー
第12章の読書術に関して解説しているオススメ動画がこちら⇩
基本的には独学の百科事典である
この本は読破しなくても全然良くて、独学のお供として常備しておくべきアイテムだとも言えます。
なぜなら、最終ページの付録である『独学困りごと索引』を使い、自分の求める学習法のみを引っ張り出すことができるから。
独学しているとなにかしら行き詰まることがあるわけで、その度にこの『独学困りごと索引』が示すページを読めばいいのです。
つまりあなたが「のび太」なら、この本は「ドラえもん」!
独学者を挫折から救ってくれる
独学では誰も自分をコントロールしてくれないので自分で自分を管理しなくてはなりません!
それを手助けするためにこの本は書かれた、と言っても過言ではないでしょう!
先ほども言いましたが、55の技法のなかの最初の方に配置されているのが、学習意欲などに関するもの。
目次でいうと第1部の第1章~第6章にあたります。
私自身もさっそく実践した技法がいくつもあります。そのなかでもオススメなのが下の3つ。
・技法6「行動記録表」
・技法7「ラーニングログ」
・技法12「グレー時間クレンジング」
これらは簡単に言えば、行動や学習を記録し、それを見直して改善し、実績を確認しながら自身を鼓舞する、というものです。
習慣による自己管理で自分を挫折から救うことができるので、これらの技法は特にオススメです!
独学で専門家レベルも目指せる!
「その手の本を何冊か読んだから詳しい」というレベルではなく、「専門家」と言えるようなレベルになるまでを独学したい!
そんな方にも有効な技法が書かれていました。
よく、"その分野の本を10冊読めば専門的知識が得られる"と言われます。
専門的知識によって自分の意見を持てるレベルになるには、効率よく10冊を選び、効率よく10冊を理解することが必要です。
そういった場合には第9章、第10章、第11章の情報収集に関する技法がとても役に立つでしょう。
読書通にもオススメできる
勉強法、記憶術、読書術などにおいて割と広く知られている方法については、詳しく書かれていないという印象でした。
それらの根拠についてはあまり触れられていないのです。
何が言いたいかというと、本をよく読んでいるという方に基準を合わせてあるということ。
なので、そんな方にも読みやすく書かれているなと感じました!
『独学大全』の著者紹介
読書猿(どくしょざる)
ブログ「読書猿Classic: between/beyond readers」主宰。「読書猿」を名乗っているが、幼い頃から読書が大の苦手で、本を読んでも集中が切れるまでに20分かからず、1冊を読み終えるのに5年くらいかかっていた。
自分自身の苦手克服と学びの共有を兼ねて、1997年からインターネットでの発信(メルマガ)を開始。2008年にブログ「読書猿Classic」を開設。ギリシア時代の古典から最新の論文、個人のTwitterの投稿まで、先人たちが残してきたありとあらゆる知を「独学者の道具箱」「語学の道具箱」「探しものの道具箱」などカテゴリごとにまとめ、独自の視点で紹介し、人気を博す。現在も昼間はいち組織人として働きながら、朝夕の通勤時間と土日を利用して独学に励んでいる。
『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)はロングセラーとなっており、主婦から学生、学者まで幅広い層から支持を得ている。本書は3冊目にして著者の真骨頂である「独学」をテーマにした主著。なお、「大全」のタイトルはトマス・アクィナスの『神学大全』(Summa Theologiae)のように、当該分野の知識全体を注釈し、総合的に組織した上で、初学者が学ぶことができる書物となることを願ってつけたもの。
カバー袖の著者紹介より
「歴史にかなり精通している人」という印象
この本では、一つひとつの技法を説明するにあたり、その根拠や背景について歴史をさかのぼって裏付けされていました。
しかし、私自身の知識レベルが低いため、私ではこの本に書かれている歴史に関しての理解が全く追いつかない、というのが本音ですが。。。
つまり、著者は歴史にかなり精通された方なのだというのが、この本を読んでいると凄く伝わってきます。
『独学大全』の商品リンク
独学するあなたを挫折から救いあげる助っ人!こいつがあれば独学は孤学ではなくなる!
本書はオーディオブックでも聴くことができます。しかも現在「聴き放題対象」になっています!
↓リンクはこちら
アマゾンオーディブルでも聴くことができます。
↓リンクはこちら