『やりたいことの見つけ方』
- 著者:八木仁平
- 発行:株式会社KADOKAWA 2020年5月28日
- 初版発行ページ数:221
- 定価:(本体1400円+税)
- 難易度:★★★☆☆(普通)
この本を知ったキッカケは、オリエンタルラジオ中田敦彦さんのYouTube大学で紹介されていて、その動画を観たことでした。
「自分のやりたいことが何なのかわからない」という悩みは結構あるあるな悩みだと思います。
これがもし解決できたなら人生はきっと好転するでしょう。
そこでふと、自分が今取り組んでいる行動は本当に心の底からやりたいことなのだろうか?そんな疑問が沸いてきました。
そして、この本を読むことで、「自分のやりたいことをちゃんと再確認してみたい!」そう思ったのです。
こんな方にオススメの本
- 自分に向いている仕事を見つけたい
- ブレない自分軸を見つけたい
- 自分に生き方の方向性を見つけたい
この記事では、私の感想を交えながら『どんな本なのか?』を書いていきます!
『やりたいことの見つけ方』てどんな本?要約・書評
結論として、この本は"二度とブレない「自分軸」を見つける本である"と書かれています。
言い方を変えると、自己理解を深めるということ。そのために著者が現在まで実践してきたことがこの本にまとめられています。
『やりたいことの見つけ方』を要約
目覚めたときには「今日もやりたいことをやるぞー!」とワクワクして、昼間はずっとやりたいことに夢中になり、夜寝る前には「あー、やりきった」と充実感を持って眠りにつくことができるようになりました。
⇧最終的には上記のような状況に著者は行き着いたそうです!
これって私が理想とするとてもポジティブな生き方だなって思うんですよね!
しかも、そうなると次のような無限ループに突入できるのだそうです。
やりたいことで成長し続ける無限ループ
- 自分のやりたいことを学び成長する
- 学んだことを人に提供してお金と感謝をセットで受け取る
- そのお金を、また学びに投資する
- そして、成長したスキルでより高い報酬を受け取る
この無限ループに入るために最も重要なことが「やりたいことを見つける」と言う作業。
他人に比べてものすごい成果を出す人というのは、自分の中にあるエネルギーを集中させることができ、他人に流されることがないそうです。
そして、必要なのは選択基準を磨くこと。選択基準は自分の内側にしかありません。だから選択基準を磨くために自己理解が必要なのです。
【やりたい事を見つける公式】
好きなこと[情熱]×得意なこと[才能]×大事なこと[価値観]=本当にやりたいこと
この公式を使って「本当にやりたい事」を見つけていくのですが、そのための考え方や手順が丁寧に説明されています。
そのなかで私自身がとても参考になったポイントを箇条書きでいくつか載せておきました。下記の通り⇩
・1大事なこと[価値観]2得意なこと[才能]3好きなこと[情熱]の順番で見つける
・自分の判断基準を外側にある「他人軸」に頼るのではなく、内側にある「自分軸」に切り替えなければならない。つまり「どうすべきか」よりも「どうしたいか」。
・なりたいもの(職業)は諦めても構わない。むしろ可能性のない場所でがんばり続けても時間とエネルギーを消耗するだけ。
けれど「やりたいこと」は諦めるな。それを実現するルートは必ずどこかにある。
・大事な事を中心に仕事を作ると自分が満たされて飽きない仕事ができ、さらにお客さんも満たされて飽きない仕事ができる
・人生の目的が明確になってさえいれば、モチベーションを上げる努力は必要ない。どうすればモチベーションが上がるかと考えているなら、その時点で今進んでいる道は間違っている。
『やりたいことの見つけ方』の構成
巻末には【巻末特典】として、大事なこと[価値観]得意なこと[才能]好きなこと[情熱]それぞれ30問ずつの質問と、100のリストが用意されています。
それぞれの問いに答えることで、「本当にやりたいこと」を見つける手助けになります。
『やりたいことの見つけ方』を読んだ気付き
私が自分自身を満たすことに時間やお金を使うとき、妻は時々「自己中心的だ」と非難してくるときがあります。
そして妻は「自分のことはさておき、人のことを優先して考えるべき」と遠回しに訴えてきます。子供のことになると特にそうです。
女性というのは、出産するときは自分の命を危険にさらさなくてはならないし、子供を産み育てるという役割を背負っているので、「自分よりも大切な人を」といった考え方をするように脳ができているそうです。
したがって、男性と女性で考え方の違いや温度差があるのは当然なのでしょう。
それを踏まえた上で、「自分が満たされずにストレスを抱え込む」という自己犠牲ってどうなんだろう?と、以前からずっと疑問でした。
しかしこの本では、「まず自分が価値観に忠実な生き方をして、自分自身を満たすことが重要」と訴えていました。
更に「満たされないストレスから、そのストレス発散のためにお金が消えていってしまう負のループ」といった危険性も指摘していました。
こういった「ストレスからの浪費」についてはとても共感するところで、それと同時に長年感じていた疑問を晴らしてくれました。
「やりなくないことでも我慢して働き収入を得ることが当然だ」とする考え方を擦り込まれているのは、私を含めて多くの方がそうだと思います。
無理矢理自分を押し殺して「人のためにがんばるんだ」と言うのは、ただの自己犠牲。自分のために生きることが人の為にもなる。
やりたい事というのは、自分がストレスなく続けられること
本書では上記のようにも書かれており、「ストレスを溜めない働き方」ができたら素晴らしいなと思います。
しかしその一方で、「自己犠牲を是とする擦り込み」から脱却できるかどうか?これも割と難しい問題だろうというのが個人的な気付きであります。
『やりたいことの見つけ方』を読んで印象的だったこと・感想
「人と長時間一緒にいると消耗して疲れる」と言う短所を克服するために、ヒッチハイクを100回したが何も変わらなかった、という話はとても印象的でした。
このことから、「自分を変える努力」よりも「自分を活かす努力」をすべきという主張には納得でした。
もう1つ印象的だったのが、
「お金のために働いている人」は「好きで働いている人」に敵わない
という言葉。自分の知る限りの知人から有名人まで、あらゆる人間を思い返してみて「確かにそうかも知れない」と痛感しました。
そして今後、自分も「好きで働いている人」になりたいと強く思いました!
自分の場合に当てはめた例
大事なこと[価値観]
・自己成長、合理性、稼ぐ力、責任を果たす、ということに価値を感じる
⇩
自己成長によって稼ぐ力を向上させ父親・夫としての責任を果たすことが人生の目的
得意なこと[才能]
・手先を使うことが得意
・コツコツ積み上げることが苦にならない
・一点集中型
・協力作業より単独作業
好きなこと[情熱]
・ロボット、IT、コンピューター、宇宙など、科学技術や近未来的なことにワクワクする
・能力をコツコツ高めることが好き
・興味がある分野を勉強して新たな知識を得たり、新たな発見があったときにテンションが上がる
⇩
プログラミング(IT、コンピューター)を勉強すること
やりたいこと
・エンジニア、プログラマー、コーディング
3ヶ月くらい前にある本に出会い、web系エンジニアへの転職を夢みてITの基礎学習を始め、今でも継続しています。
この行動が、「本当にやりたいこと」なのかどうか?というのを再確認したかったワケですが、「大筋で合っているようだ」というのが、私自身の結論になります。
この本を読んだことで、自分の行きたい方向性を再確認できたので、このままブレずに突き進んで行こうという決意がより固まりました!
『やりたいことの見つけ方』の著者紹介
八木 仁平 (やぎ じんぺい)
株式会社Meee代表取締役。高知県生まれ。
早稲田大学卒業後すぐに独立したものの、お金以外の働く目的を見失って鬱状態に。
本当にやりたいことを見つけるため、独自の「自己理解」に取り組む。その手法を発信し始めたところ、ブログは累計2600万PV。Twitterフォロワー数24,000人超に。
全国から問い合わせが殺到し、年間200人がやりたいこと探しを終わらせ、夢中な自分で生きる仲間が広がっている。
カバー袖 著者紹介より引用
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