どうも! ロボットのように働くアラフォー会社員、ろいどです!
今回ご紹介する本がこちら⇩
『図で考える習慣』
- 著者:平井孝志
- 発行:東洋経済新報社 2020年07月30日 初版発行
- ページ数:278
- 定価:(本体1600+税)
- 難易度:★★★★☆(難しめ)
この本を読んだキッカケは、Twitterのフォロワーさんのブログ。
ここのところ書評記事を書いていて、"文章術の本"が続いたこともあり、『図を使った解説』ができるようになりたいと思うようになりました。
率直に、自分のブログで図解を取り入れたいなと。
ちょうどそんなとき、私のTwitterのフォロワーであるactive P.E teacherさんのブログで、この本を見かけました。
この本では、図の描き方や、図の型を紹介されているということで、
「どうやらこの本を読めば『図解』というものを学べそうだ!」と感じたので即買い!
読んだ結果、図で考えることのメリットや型を学ぶことができました。
こんな方にオススメの本
- プレゼンで図を使った説明をしたい!
- 新たなアイデアを捻り出したい!
- 俯瞰的な視点を身に付けたい!
- ブログで図解を取り入れたい!
この記事では、『どんな本なのか?』という要約と、『どう役に立ったのか?』を書いていきます!
『図で考える習慣』てどんな本?要約・書評
まず、本書の内容を簡単に説明すると次のとおり。
- PART1 図を使う利点、描き方
- PART2 4つの型の説明
本記事の要約では、PART1の内容を重点的に要約し、PART2の4つの型を軽く紹介していきます。
『図で考える習慣』を要約
頭のいい人たちというのは、図を使って大事なことをうまく表現し、巧みに議論を整理し、本質的な答えを導き出します。
そこで、「図で考える」ことがなぜ威力を発揮するのか?その理由が次の3つ。
- 全体像を描ける
- 論理展開が明確になる
- 構造や活動を的確に把握できる
要するに、「図で考える」ことでモノゴトを抽象化して捉え直すことで、これらのことが可能になるということ。
また、図で考えることの様々な利点について書かれていました。その内容が次のとおり。
- 絵心は要らない、必要なのは紙とペンだけ
- 記憶は消えるが図は記録として残せる
- 余計な情報が削ぎ落とされ、「本質」が現れる
- 思考が「見える化」される
- 妥協点を教えてくれる
- 本当の問題はなにか?を探ることができる
- 100%正解のない問題に対して答えを見つけていける
図を使う意義とは
図を描くことは「現実を抽象化」することであり、その抽象化されたイメージから構造や関係性を読み解くことができる。
そして、その抽象化思考がこれから先のAI時代にますます必要になる、と主張していました。
また、著者は『図で考える=思考のOSのようなもの』としており、解りやすく例えていました。
概念図の基本
〈概念図の定義〉
思いつくまま丸や四角や線を描いていく図。
〈概念図の描き方〉
①複雑な図形は使わない
②文字は少なめ、短めがいい
- 情報が多すぎると思考の低下を引き起こすため
③線を使って関係性を理解する
- つなぐ
- 囲む
- 分ける
④大事なところを強調
- 太く囲む
- ☆マーク
- 番号をつける(順番)
⑤余白を残す
- 余白が発想を刺激し、新たな切り口や新たな要素を思いつくためのキッカケになる
4つの型とは
①論理構造を捉える「ピラミッド」
②全体を捉える「田の字」
③流れ、動きを捉える「矢バネ」
④ダイナミズムを読み解く「ループ」
※型を使った図の描き方と説明について興味を持たれた方は、ぜひ本書を読んで学ぶことをオススメします!
『図で考える習慣』を読んだ感想・気付き
今回この本を読んだことで、「図で考える」ことを私自身の実際の仕事にも活かせるなと思い、実践してみました!
『高所での補修塗装作業』を当てはめた図です⇩
こんなふうに、作業員一人ひとりだけでなく、作業全体の流れを把握できます。
また、この図を眺めながら様々なことを考えることができるのですが、例えば次のとおり。
- 各作業ステップごとの必要工具や資材をピックアップし、不足するものがあれば補充の段取りをする。
- 各作業ステップごとの時間の配分、または作業終了時刻の検討など。
- 作業に無理、無駄は無いか?作業ステップに抜けは無いか?
これらのことを頭の中だけでやるとどうしても抜けることって多い。。。
なので、図で考えることで考えを深めMECE(抜けや漏れなく)を目指す!
これを今後も実践し続けて抽象化思考の訓練を積んでいけば、きっと自分自身がレベルアップできるはず!
『メモの魔力』と組み合わせると…
この本を読んでいて、ある本を思い出しました。
それは前田裕二さんの著書『メモの魔力』というビジネス書。
私はこの本で『ファクト(事実)→抽象化→転用』を覚えました。
この『メモの魔力』でも、「頭の中の思考を紙に落として考えを深める」ということが書かれています。
この「紙の上での熟考」という部分では、『メモの魔力』と本書『図で考える習慣』とで、共通しているなと。
そこで「言葉や文章で考える」だけでなく、本書で学べる「図で考える」ことを取り入れるのはとても有効な方法じゃん!というのが個人的な気付きです。
『図で考える習慣』てどんな本?著者紹介
平井孝志(ひらい・たかし)
筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授。東京大学教養学部卒業、同大学大学院理学系研究科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学MBA。早稲田大学より博士(学術)。ペイン・アンド・カンパニー、デル(法人マーケティング・ディレクター)、スターバックスコーヒージャパン(経営企画部門長)、ローランド・ベルガー(執行役員シニアパートナー)などを経て現職。コンサルタント時代には、電機、消費財、自動車など幅広いクライアントにおいて、全社戦略、事業戦略、新規事業開発の立案および実施を支援。現在は、経営戦略、ロジカル・シンキングなどの企業研修も手掛ける。早稲田大学大学院経営管理研究科客員教授、株式会社キトー社外取締役、三井倉庫ホールディングス株式会社社外取締役。著書は『本質思考』(東洋経済新報社)他多数。
カバー袖 著者紹介より
『図で考える習慣』の商品リンク
『メモの魔力』を読んだ方に、ぜひこの『図を考える習慣』もオススメ!
本書はオーディオブックで聴くことができ、しかも聴き放題対象になっています。
リンクはこちら↓
アマゾンオーディブルでも聞くことができます。
リンクはこちら↓