『今すぐ書け、の文章法』てどんな本?【要約・書評】プロの文章とは

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ろいど

どうも!ロボットのように働くアラフォー会社員、ろいどです!
今回ご紹介する本がこちら⇩

『今すぐ書け、の文章法』

  • 著者:堀井憲一郎
  • 発行:株式会社筑摩書房 2011年09月10日 初版発行
  • ページ数:222
  • 定価:(本体800円+税)
  • 難易度:★★★☆☆(普通)

インフルエンサーのマナブさんという方がオススメしていたのがキッカケで、この本を手にとってみました。

ブログ初心者として文章をうまく書けるようになりたい!そんな思いを持ちつつこの本に興味を持ったのは私だけではないはず。

そんな方へ向けて、今回の記事を書くことにしました!

こんな方にオススメの本

  • 文章をうまく書きたい
  • 文章法に興味がある
  • プロのライターを目指したい

この記事では、私の感想を交えながら『どんな本なのか?』を書いていきます!

『今すぐ書け、の文章法』てどんな本?要約・書評

簡単に言えば『プロの文章』について書かれた本。

〈本書の内容の流れ〉

  • 前半「プロとアマチュアの差」
  • 中盤「何を誰にむかってどう書くか?」
  • 後半「著者が、文章のプロとしてどんな意識を持ち、どう文章と向き合っているのか?」

『今すぐ書け、の文章法』を要約

〈プロとアマチュアの差〉

誰しもが、自分の表現したいものだけを発表して活動したいという誘惑にかられるもの。

しかしそうではなく、読む人のことをいつも考えて、読む人の立場で書く。自分の主張は捨てる。

これをできるのがプロだとしている。

〈想定する読者〉
あまり興味がなく、すぐに読むのをやめそうな不親切な読者を想定する。

そして、見出しやタイトルで注目を集め、「おや、なんだろう」と思わせることが大事。

〈相手をリアルに設定する〉

  • 誰に伝える文章なのか?
  • その人はどういう気持ちで文章を読むのか?
  • その話題にどれくらい関心を持っているのか?

〈注意点〉

  • 自分が今持っている言葉で書け。表現の豊かさを学んで書こうとしなくていい。文章を書く技術はあとからどうにでもなる。
  • 色々なことを書きがちだが、ひとつのことだけを書かないと伝わりづらい。
  • 文章においての個性とは、隠そうとしてもあらわれてくるもの。

〈貫くべき意思〉

「知らなかったことを知る」そのとき、人は面白いと思うもの。自分が体験した軽い驚きを追体験してもらいたいという意思を貫く。

〈必要な覚悟〉

人は見られる文章を書くとなると、公の立場から社会的価値のあることを発言しようとする。

しかし、それでは人を動かす文章にはならない。

個人的な体験から感じた気持ちが出ている文章が説得力のあるいい文章だ。

したがって、自分を晒さなくてはならないため、その覚悟と開き直りが必要だ。

そして、多くの人に読んでもらえる文章にまで高めていくのが難しいが、そこで大事なのは"公"と"私"のバランス。

〈記事のアイデアを生み出す方法〉

  • まず結論を考え、それを証明するために調査する。
  • 新しい発想は直感から。日ごろから無駄とも思える発想を楽しむこと。
  • 考えついた最初のアイデアに固執し、考え抜くことがアイデア出しでは重要。

〈具体的なアドバイス〉

  • 書くかぎりは根拠を示して断定すること。
  • 書く内容はひとつのことに絞って書かないと伝わりづらい。
  • 私のことを知らない相手への文章なら「私は」で始まるのは避けること。
  • 文末の「思う」という文章スタイルはあまり受け入れてもらえないので、極力つけないほうがいい。
  • 結論から書き出す。時間軸で書かない。
  • 「が、」と書きたくなったら、マルを打ちましょう。

〈文章に対する著者の感覚〉

  • 事前に考えたことしか書かれていない文章は失敗である。
  • 文章を書くことはスポーツである。

『今すぐ書け、の文章法』を読んだ感想・気づき

著者のライターとしての実体験を元に、プロの文章について書かれていました。

そのなかで、「雑誌の仕事だとどうなのか?」といったリアルな例がたくさん盛り込まれているので、どんなことがプロに求められるのかが勉強できました。

また、アマが陥り易い傾向について詳しく語られている部分も、とても参考になりました。

この本では、伝えたい内容が様々な角度からいろんな視点により、同じことを繰り返し伝えてる部分が多くあります。

ときには「~しろ。」といった強い口調を使ったりしていて、そこから熱が伝わってくるのを感じたり。

その言い替えの種類の多さには、さすがプロの文章だなと思わされます。

また、文章術という内容でありつつ読み物としての形式を取っているので、面白くて読みやすいです。

そこが他の本との違いであり、本書の特徴と言えます。

そして本書を読み終わってみて気づいたのが、全体の文章そのものがお手本になっていること。

読み手としてだけでなく書き手の視点で読んでみるとさらに勉強になります。

『今すぐ書け、の文章法』の著者紹介

【著者情報】

堀井憲一郎 ほりい・けんいちろう

1958年京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。コラムニスト。フリーライターとして、独自の視点で徹底した調査に基づくコラムを各誌で執筆。若者論、TV、落語、ディズニーランドなどをテーマとした著書は単行本10冊、新書5冊、文庫4冊。本書で新書6冊め。主な著書に『いつだって大変な時代』『江戸の気分』『落語論』『落語の国から覗いてみれば』『若者殺しの時代』(以上、講談社現代新書)、『東京ディズニーリゾート便利帖』(新潮社)青い空、白い雲、しゅーっという落語』(双葉社)など。

裏表紙の著者紹介より

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ろいど

数年にわたり「編集ライター講座」で教えながらプロとアマチュアの境界線を見続けてきた著者ならではの文章法!

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