
どうも! ロボットのように働くアラフォー会社員、ろいどです!
今回ご紹介する本がこちら⇩
『おうち性教育はじめます』
- 著者:フクチマミ 村瀬幸浩
- 発行:株式会社KADOKAWA 2020年3月3日 初版発行
- ページ数:199
- 定価:(本体1300円+税)
- 難易度:★★☆☆☆(やさしい)
「家庭での性教育していますか?」
性についての無知・無理解は無謀な性行動を生み出します。
例えば、歪んだ性認識からの性犯罪、望まない妊娠による中絶など。
学校でも保健体育などの授業で性教育は行われていますが、月経や射精については学校で教えるけれど、受精の仕組みや性行については教えないようです。
したがって、学校で教えない部分においては家庭で教える必要があります。
慎重な性行動、幸せにつながる性行動ができる大人になれるよう、性について正しく学ばせたいがどう教えたらいいかわからない!
そんな悩みを持つパパ、ママのための本を紹介します。
こんな方にオススメの本
- 学校から「家庭でも性教育を行ってください」というプリントがきたが、どう教えたらいいかわからない!
- 子供が「うんち」や「ちんちん」を連呼するがどう対応したらいいか困っている!
- パートナーが性教育に無理解、非協力的。または母子家庭、父子家庭の場合は?
『おうち性教育はじめます』てどんな本?要約・書評
息子が小学5年生になったころ、学校から「家庭でも性教育を行ってください!」というプリントが届いたことで、息子への性教育を妻から頼まれました。

「男の子の性教育は私じゃわからないこともあるから、パパも手伝ってくれる?」
そうだよなぁ、もうそんな歳になったんだもんな~。わかったよ!

、、、と言ったものの、何をどう教えたらいいものか?
ということで参考になる本があれば利用したいと思い、近所の本屋さんを探したけれど、いいのが見つからず、ズルズルと時間だけが過ぎました。
気付けば息子は小学6年生の夏を迎えようとしている。。。
そんなとき、偶然インターネットでこの本に出会いました。
私はこの本をインターネットで中身を見ずに買ったのですが、ほとんどがマンガで構成されてる本でした。
読んでみると、親なら誰しもが直面するであろう出来事やあるあるな事象がいくつも載せられていました。
そして、その場面ごとに子供への伝え方や考え方をマンガで楽しみながら学べるので、読むことの心理的なハードルが低いうえにわかりやすかったです。

本書は全体として5章からなる構成で下記の通り⇩
1章 おうち性教育=子供の幸せを守るための教育です
2章 おうちでまず伝えたい3つの事
3章(1)親も一緒に!体と心を学ぼう前編(教え方~男の子編)
3章(2)親も一緒に!体と心を学ぼう前編(女の子編~受精・出産)
4章 こんな時どうする!性の話Q&A
5章 大人が知っておきたいこれからの性の話
目次より

私自身がとても参考になった部分をピックアップして紹介します。
プライベートパーツについて教える
<プライベートパーツとは>
- 口
- 胸
- 性器
- おしり
「この4つの部分は勝手に触らせたり見せたりしていけない部分であり、大切に扱わなくてはいけない」
〈例として〉
①体を触られたり見せるよう要求された場合に
「これは好意だから断れない」
と拒否できずに取り返しのつかない犯罪被害に巻き込まれる。
②相手が嫌がっているのに触ったりするという、加害者側になる可能性。
⇧のようなことを防ぐためにも、プライベートパーツについて親や大人が線引きしなくてはなりません。
子供に伝えるときに気をつけたいこと
- 淡々と事実を伝える
- 価値観をくっつけない
- 子供が興味を示したときに答えていくのがベスト
- 幼い異性のきょうだいがいる場合、本人たちが嫌がらなければ同時に伝えたり答えても良い
- 高学年以上は同性の親が伝える
射精のことを子供に伝えるなら

<伝え方の例>
- 「男の子は10歳から15歳ごろに固くなったおちんちん(ペニス)の先から白っぽくてネバッとした液が出るようになるんだ」
- 「これを射精と言うんだけどこの液は精液と言って、たまたま(精巣)の中で作られた赤ちゃんのもと、精子が入っている」
- 「おちんちん(ペニス)から出るけどおしっこと混ざる事はないんだよ」
本書P072より
⇧のように、この本では具体的な子供への伝え方が書かれているので、私自身が実際に子供に伝えるときにそのまま文章を使わせていただきました。
『おうち性教育はじめます』を読んで実践したこと
実際に私が息子に行った性教育が次の通り⇩
✅学校でどの程度の性教育を受けているのか「聞き取り」を行い把握
・聞き取りの結果、受精については保健体育で習ったが性行為に関しては習っていなかった。
・しかし、全然知らないわけではなく、友達からの情報やYahoo知恵袋で少々の知識を得たとのこと。
✅プライベートパーツについての教育内容
・勝手に見たり触るのが「好き」の表現ではないこと
・近親者、学校の先生、塾の先生などによる性犯罪の可能性について
・嫌だと感じたら、気を使わず嫌だと言うこと
・「おかしいな」「変だな」と思ったら親に相談すること。
✅男性器についての教育内容
・おちんちんの大きさや形は一人ひとり違うし人それぞれ
・洗い方は教育済
・大きいことが良いことでもない
・ 4から5センチあれば問題ない
✅射精、精通についての教育内容
・本書P072に記載されている「子供への伝え方」を引用
✅受精と性交ついての教育内容

・本書P118に記載されている「答え方の例」を引用
✅「おしり」「ちんちん」などの連呼について
・聞いて嫌な気持ちになる人もいるのでおうちの外では言わないように!
✅性器さわり、マスターベーションについて
・見た人が嫌な気持ちになる。(他人や母親は見たくない)
・禁止はせず、マナーを教える
①人に見られない場所でする
②強い刺激は与えない(ゆで卵がつぶれない位の握り方)
✅子供はいつからセックスしてもいいのか?
・セックスとは『プライバシーを相手にあけわたす命を預けるような行為』である
・それができる相手とはどんな人かを考えさせる
・人生の喜びや悲しみ、生きがいを分かち合える人、そういう相手だったらセックスの結果として、トラブルがあったとしても一緒に背負っていけるかもしれない
・いくつになるまでではなく、そういう関係かどうか考えられるようになるまで焦らないこと
私の家庭では『パパ塾』と称して、息子との時間(一日5分ぐらい)をとることを約束しています。
この時間を使い、上記のことを少しずつ段階を踏んで話しました。
その際にこの本がとても役に立ちました!
というか、むしろこの本があったからこそ「息子と性の話ができた」と感じています。
『おうち性教育はじめます』の著者紹介
フクチマミ
漫画イラストレーター。
日常生活で感じる難しいことをわかりやすく伝えるコミックエッセイを多数刊行している。
著書に高橋基治氏と共著の『マンガでおさらい中学英語』( KADOKAWA)ほか、『マンガで読む育児のお悩み解決BOOK』(主婦の友社)、『マンガで読む子育てのお金まるっとBOOK』(新潮社)などがある。
村瀬幸浩 (むらせ・ゆきひろ)
東京教育大学(元筑波大)卒業後、私立和光高等学校保健体育科教諭として25年間勤務。この間総合学習として「人間と性」を担当。1989年同校退職後、25年間一橋大学、津田塾大学等でセクソロジーを講義した。現在一般社団法人“人間と性”教育研究協議会会員、同会編集による『季刊セクシュアリティ』誌編集委員、日本思春期学会名誉会員。
カバー袖の著者紹介より
『おうち性教育はじめます』を読んでみよう!

子供がいるおウチには置いておきたい一冊!子供が興味を示したらひっぱりだそう!