JIS規格のティグ溶接資格T-1P 初心者向けの攻略法を解説!

溶接資格T-1P攻略法学び 勉強
ろいど
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どうも! ロボットのように働くアラフォー会社員、ろいどです!

私は19年間、更新試験を合格し続けて、今現在もこの資格を維持しています。↓

T-1P溶接資格証

T-1Pでは初層溶接のときにギャップを開けての裏波溶接が必要な為、TN-Pよりも難易度は上です。

したがって、TN-Pをまず取得して、ある程度配管溶接の経験を積んだ上でT-1Pを受験することをオススメします。

T-1Pを受験するため練習している方は、

「初層溶接で裏側に溶接棒が飛び出してしまう…」

「TN-Pは取得したが、T-1Pは自信がない」

といった悩みを持っていると思います。

そんな方の為に今回の記事では、T-1Pの実技試験を合格するための具体的なコツを紹介します。

T-1P合格の肝は初層溶接の難しさにあると言えますが、実技試験での一連の流れに沿って解説していきます。

※ティグ溶接という意味では、前回記事『TN-Pの攻略法』と共通する部分があるので、前回記事も参考にしてみて下さい。

JIS規格のティグ溶接資格TN-P 初心者向けの攻略法を解説!
「試験の練習をしているけど上手くいかない」「試験を控えているが自信が無く不安」と悩んでいませんか?この記事ではTN-Pの実技試験を合格するための具体的なコツを紹介していきます。職人が人に教えないような具体的なコツや考え方を中心に書いてます!

T-1P 初心者向けの攻略法!

材料の加工

基本ですが、材料はしっかり磨いて黒皮を剥がし、地肌を出して下さい。

磨く際はグラインダーを使用しますが、私はペーパーサンダータイプの刃を使っています!こんな感じのがオススメ⇩

ルート面は1.5ミリです。ルート面を確認し問題がなければ、開先は加工せずそのまま使用してOKです。

仮付け

ギャップは3.5ミリ〜4.0ミリ

T-1Pではギャップを3.5ミリ〜4ミリ開けて仮付けしましょう。

これは、初層溶接で2.4ミリの棒を使うことを想定したうえでの数字です。

ギャップが3ミリくらいだと、初層溶接している最中にギャップが狭くなってきて、途中で2.4ミリ棒が入らないくらい狭くなります。

したがって、仮止めには4ミリのライナーを使うことをオススメします。

ちなみに私の場合は4ミリのアーク溶接の棒から被覆を剥がしたものをV字またはU字に折り曲げ、それを挟んで仮付けしています。

仮付け幅は8ミリ前後

仮付け自体の幅は8ミリ前後くらいでしっかり付けること。

仮付けが甘いと初層溶接時にギャップがどんどん詰まってしまうので注意。

ギャップが広いと仮付けが難しいという方もいると思います。

一発でつけようとせず、複数回に分けて少しずつ開先に肉を付けて仮付けすることをオススメします。

下の図は3回に分けて仮付けした図です⇩

開先を仮付けしたときの図

開先の奥で仮付けする

初層溶接で裏波を出すということをしっかり意識し、開先の奥で仮付けすること。

仮付けだからと油断せず、練習の時からこれを意識することで、先々の良い仕事にもつながります。

初層溶接

奥で開先を溶かす

ここでは、なるべく奥のほうで開先を溶かすというのを意識して溶接することが重要です。

奥で開先を溶かせるなら浮かしでもローリング(転がし)でも構いません。

溶接棒の入れ方に注意

溶接棒の入れ方

図の①ように正面から棒を入れると、裏側に溶け残った棒が飛び出るという現象が起きやすくなります。

②のように横から、もしくは③のように裏側から棒を入れる感じだと、裏側への棒の飛び出しは防ぐことができます。

溶接電流は100A〜110A

私は初層溶接では100A〜110Aで溶接してますがあくまでも目安ということで。

あまり電流を高くすると裏側にカットが入りやすくなるので注意。

しっかり開先幅までタングステンを向ける

振り幅の図

タングステンの振り幅が足りていないと、“ところどころ裏側に開先がそのまま残ってしまった”なんてことになります。

実際に私は更新試験で、この事象をやらかした経験があります。

その時は、応急処置でなんとか乗り切りましたが(笑)。

電流を高めにして初層溶接を溶かし直しました。

こんなふうに助かる場合もあるので初層溶接後は裏側をチェックしましょう。

基本的なことですが、もしもタングステンが触れてしまったらすぐに交換しましょう!

※タングステンを研ぐ用のオススメアイテムがこちら⇩

これでタングステンを研ぐとかなりいい感じに仕上がります!

とにかく長持ちするのでオススメです!

二層目の溶接

溶接の盛り具合(高さ)に注意

二層目溶接

初層溶接では配管の面(つら)より凹んだ状態で溶接されていると思います。

二層目では配管の面より気持ち少なめくらいまで肉を盛っていきましょう。

配管の面と同等まで持ってしまうと最終層の溶接のときに、開先の位置が見えなくなってしまい、溶接が脱線しやすくなります。

したがって、少なめくらいにすることで最終層の溶接でラインを見失わずに溶接できます。

溶接電流は120Aくらい

120Aくらいまで溶接電流を上げることをオススメします。

ここで注意したいのは初層溶接と二層目の溶接の間に空洞ができてしまうことです。

溶接電流が低いと空洞ができやすくなるので、二層目の溶接では母材と溶接棒をしっかり溶かすことを意識しましょう。

最終層の溶接

3回目の溶接で仕上げる

2回の溶接で仕上げる事もできなくはないですが、私は3回で仕上げることをオススメします。

3回だと2回で仕上げるよりも時間はかかりますが、楽にキレイに確実に仕上げることができると私は感じています。

初心者だと棒の送りが上手くできないという方は多いと思いますし、ある程度の技術が身につくまでは無理せず3回仕上げでいきましょう。

とりあえずは試験を合格することを優先し、資格を取得した後に経験を積んでいくなかで、2回で仕上げられるくらいのスピードと技術を身に付けて行けばいいのです。

横向き溶接では垂れに注意

とは言っても、ステンレスよりは垂れづらいです。

基本ですが、横向き溶接では少し電流を下げることで垂れ具合を抑えることができます。

前回のTN-Pの記事内でも触れてますが、溶接棒の入れる位置は溶接幅の上側を意識しましょう。

溶接棒の位置

 

※ティグ溶接では厚手のゴワゴワした安い皮手袋ではかなりやりづらいです!皮手袋代をケチっていてもいい仕事はできません!オススメの皮手袋はこちら⇩

 

あとがき

前回の記事TN-Pでも書きましたが、練習によって自分の力量に見合う電流の値を見つけることが重要です。

人によって微妙にやり方は違ったりします。技量や好みにもよるでしょう。この記事の内容をヒントに色々と試したり練習して、自分なりに攻略してみてください。

 

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最後までこの記事を読んでいただきありがとうございました! 今後の記事も是非読んでください!

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